2012年3月21日水曜日

Startup Weekend Singapore 2012 参加記録。


今回はStartup Weekend Singaporeの参加記録を書こうと思います。Startup Weekendとは、54時間の間にビジネスアイデアをプロトタイプにまで落とし込み、そのアイデアとプロトタイプの出来を競う激しいコンペイベントです。

Startup Weekend Singaporeは、2012年3月9日18時~11日の9時まで、NUS MBAラウンジにて開催され、約130人デベロッパー・デザイナー・ビジネスデベロップメントが集まりました。

僕は日本でも、昨年5月中旬に開催されたStartup Weekend Tokyoに参加しており、シンガポールで開催される際は、絶対に参加してやると意気込んでおりました。Tokyoでの詳細はこちらの記事を参照ください。

◆初日
初日は18時に会場集合。さっそく、アイデアを持った人たちが、ひたすら多くのメンバーに話かけて、自分のアイデアに参加してくれるようにピッチ(サービスのコアの紹介)をしています。この様子はもはやカオスといっても過言ではない。

とにかく熱い。

その後、会場を1階に移し、ピッチが始まりました。会場はこんな感じ。40あったアイデアが参加者とジャッジの投票などで最終的に20にまで絞られました(「アイデアが採用されなくても怒るな。楽しめ!」とオーガナイザーの方が言っていたのが印象に残っていますw)。最初っからメンバーが決まっていて、俺達は1位狙うぜ的な、かなり準備をして臨んでいるチームもあり、半分お友達作りに来ている僕にとって疎外感は半端なかったんですがw、共感できるアイデアをもった方に出会えたのでそのチームにジョインすることができました。

2階から全体像を撮影

初日は、夜遅くまでひたすら議論と作業。。。


◆2日目
会場に到着すると、次のようなカウントダウンが始まっていました。これは気合いが入りました!(写真撮影した時間は遅めですが)

でかい。そして少し焦る。

合間合間に、著名人からのプレゼンテーションも入り、インスパイアされます。僕はあまり詳しくないのですが、Angel's Gate(日本で言うところのマネーの虎。ビジネスアイデアに投資する番組。)に出ているAshさんがお話していました。最終日のジャッジも担当。

皆手を止めて聞き入っています。

Startup Weekend Tokyoに参加した時もそうなのですが、アイデアの具体化を進めていくにあたって、このサービスのコアは何なのか?狙う市場は何なのか?など、考えたハズのことを何度も行き来する場面があります。原点に立ち返るわけです。「ここまで企画詰めたのに、またゼロから考え直すわけ!?」と、これがなかなかしんどくて、踏ん張りどころなわけです。当日配布されたBusinessModelGenerationの紙を使いながら「う~んう~ん」と悩むわけです。以下の写真の資料は、こちらからダウンロードできます。

The Business Model Canvas


◆3日目
さすがに最終日となると疲れてきます。メンバーも6人いたはずなのに、いつの間に4人になっていたりしますw どこ行ったんだおいwww やることは、プレゼン資料とプロトタイプの作り込みです。いやー結構しんどかったです。

そして18時からいよいよ20チームによる5分間のプレゼンテーションが開始です。スライドの作り込み+プレゼン練習をしっかりとしたレベルの高いプレゼンがたくさん。会場の参加者とジャッジはプレゼンをかなり真剣に聞いています。

これを前に話すのは結構緊張するでしょうね。。

僕らのチームでは、もともとこのビジネスアイデアをもっていたCEOにプレゼンをしてもらいました。直前までかなり緊張していたようですが、堂々とプレゼンしていてかっこ良かったです。お疲れ様でした!

Good Job!!

僕らがつくったサービスは、FitHoというAndroidアプリケーションで、食べた物を入力すると簡単にカロリー計算ができ、運動の記録も入力して消費カロリー量も計算ができ、自分の健康を管理できるツール。将来的には、医者やフィットネスクラブコーチなどからアドバイスがもらえるようにするなど、運動を始めてもなかなか続かない小堤にとっては、いい感じなサービスでございます。

残念ながら入賞は逃したんですが、やりきったという達成感と、この苦労と共にした仲間と握手し合うという満足感で、ぶっちゃけどうでも良くなってしまいましたw

最後まで頑張った仲間達!おつでした!


■どう貢献するか?
以上、簡単に3日間の流れをご紹介しました。この中で、自分がどうチームに貢献するのかというのはいつでもどこでも考えさせられるものです。

僕らのチームは、インド・スリランカ・ミャンマー・マレーシア・日本というとてもインターナショナルなチームだったわけで、やはり地に足をつけて議論できるように紙に落とし込んだり、具体的なイメージとしてダイヤグラムを書いたりということを意識しました。個人的には、What(サービスコンセプトや戦略)を考えるよりもHow&Do(それをどう実現するか?)の方が自分には合っているので、とにかく手を動かす・実行するということでチームに貢献できたと思います。

例えば、balsamiqというモックアップを作るツールがあるのですが、これは使ったことがあるのと、スマホアプリの企画をやったこともあってか、具体的なイメージに落としこむことで「そうそうこういう感じ。」「いや、ここが違う」といったように意識のすり合わせができました。

ちなみに、マーケットとしてどこの国を狙うのか?という前提条件のすり合わせも必要になります。僕はてっきりシンガポールかと思い込んでいたのですが、もともとはインドを市場として見ていたようで、「何か噛み合わないな」と思ったことがあったので、納得してしまいましたw


■指摘されたポイント
今回、ジャッジやメンターから指摘・アドバイスされたこととして、大きく3つありました。

(1)Value Proposition
(2)Minimum Viable Product
(3)Customer Validation

(1)Value Propositionに関しては、日本語での説明はしにくいんですが、「ユーザーにとって、あなたのサービスを使う理由は何か?」に対応する、そのサービスの肝となることだと思います。
(2)Minimum Viable Productに関しては、MVPと略されて使われていたのですが、今回のプレゼンでは、(1)を表わす最小限の機能を見せよということでした。
(3)Customer Validationに関しては、実際にこの会場にいる人や、外の人たちに使ってもらって、彼らがどう思ったかしっかりとテストせよということでした。

このあたりの指摘は最近よく聞くLean Startupというコンセプトと密接に関係してくるわけです。本を読んだり聞いたりすれば、なるほどと納得することはできるのですが、実践するのはこれまた難しい。そういう意味で、Startup Weekendに参加することは、まさにLean Startupやチームでプロジェクトを推進するにあたっての能力を鍛えることができるわけで、改めて有意義なイベントだなと思いました(海外のに参加すれば、語学研修&異文化理解になります。)。


以上、久しぶりに長い記事になりましたが、自分自身の備忘録として。他に興味のある内容があれば、ぜひ個人的に小堤に聞いてみてください!